骨粗鬆症の治療|姫路市の夢前川駅より徒歩5分の整形外科|さとう整形外科

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骨粗鬆症の治療

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2026年7月12日

梅雨が明けてからどんどん暑くなっていますね。先日、自転車置き場の横にアサガオのプランターを置きました。ネットに這わせてグリーンカーテンにしようと試みています。うまく育つといいですね。


当院では骨密度計が導入され、何例か骨密度を測定させて頂いております。骨粗鬆症と診断された場合の治療法について説明させて頂きます。

今回は他の疾患や薬物が原因の続発性骨粗鬆症は除外して、加齢や女性ホルモンの低下によって生じる原発性骨粗鬆症についてお伝えします。
骨は新しくできる「骨新生」と吸収される「骨吸収」によってどんどん作り替えられています。この「骨代謝」を建築で例えると建築会社が骨新生、ビルが骨、解体業者は骨吸収、雇い主が体になります。若い頃(成長期)にはどんどんビルを建てていきます。ビルは使っているうちに古くなります。古くなったビルを解体業者が壊して、建築会社が作ることでピカピカのビルに雇い主は住めるわけです。成人期には作る骨と壊す骨の量が同じくらいになり、安定しています。このバランスが崩れ、作られる量より吸収される量が上回ると骨がスカスカになりもろくなります。これが骨粗鬆症です。おおまかにいうと骨新生を促して作られる量を上げるか、骨吸収を抑制して壊される量を下げるのが骨粗鬆症治療になります。


当院では骨粗鬆症の治療を開始する前に採血をしていますが、この時に骨吸収マーカー(TRACP-5b)、ビタミンD、カルシウム、腎機能に注目しています。
先ほどの建築のたとえの続きですが、骨吸収マーカーが高いということは解体業者ががんばり過ぎていることになり、ビルがどんどん壊されている状態になります。この場合の対策は骨吸収をストップさせる薬を使うことになります。ビスホスホネートという骨吸収抑制剤という系統のお薬を選択します。


骨吸収が上がる要因として女性ホルモンの低下も一因になるとされています。閉経後の女性にはSERM(選択的エストロゲン受容体調節薬)というお薬で女性ホルモンの補充することも効果があるといわれています。


ビタミンDは骨をつくる材料のカルシウムの吸収を補助する栄養素になります。ビルを作る材料が足りなくなっているからビルが作れなくなっているイメージでしょうか。この栄養素は不足しがちで、この数値の低下を認めれば活性化ビタミンDという系統のお薬を選択します。材料をどんどん回すから建築業者にがんばってもらうイメージですね。注意が必要なのはこの栄養素を腎機能が低い状態で摂取しすぎるとカルシウムがたまり過ぎて高カルシウム血症という状態となるため、カルシウムや腎機能の数値の確認も重要になってきます。


最近は骨新生の細胞の活性を直接高める「骨形成促進剤」も使えるようになっています。建築会社に対して補助金を出しているイメージですかね。この薬を使うことで骨密度と骨質がよくなり、骨折しにくい骨になるというデータが出ています。骨粗鬆症ガイドライン上でもこの薬は推奨されており、いいことずくめな気がしますが、お値段が少々張ります…薬の形態が注射しかないので抵抗を持たれる方もいます。あと、一生の間に1年もしくは2年しか使用できない制限があり、「骨折の差し迫った重症の骨粗鬆症」に用いるようにしています。

以上、骨粗鬆症の治療薬はいろいろとあり、考えて使い分けていきます。
これからもっといい薬が開発されればそれも取り入れていきたいですね。

あとは薬での治療と同じくらいかそれ以上に重要なのは適度な運動とバランスの良い食事になります。日光を浴びるのも骨をつくる上で大事になっています。骨というビルの住人であり管理主である体が荒れた生活をしていては骨の劣化も早くなります。ビルのメンテナンスをしてできるだけ長く住み続けてもらいたいですね。
骨の状態の確認に、当院での骨密度検査をオススメします。

参考文献:骨粗鬆症の予防と治療 ガイドライン2025年版 日本骨粗鬆症学会編 2025年

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