ラジオ波焼灼療法の実感|姫路市の夢前川駅より徒歩5分の整形外科|さとう整形外科

〒671-1115兵庫県姫路市広畑区末広町3-5-18

079-236-6000

WEB予約
下層MV

ラジオ波焼灼療法の実感

ラジオ波焼灼療法の実感|姫路市の夢前川駅より徒歩5分の整形外科|さとう整形外科

2026年9月10日

ラジオ波焼灼療法の実感

昨日は大変な雷雨でしたね。診察中に一瞬ですが院内で停電があり、診療が中断することがありました。すぐに復旧しましたが、災害に備えておく必要があると再認識させられました。優秀なスタッフのおかげで患者さんもパニックになることなく安否確認も行うことができましたが、対策は立てておこうと思います。

本日はラジオ波焼灼療法について再度お話しようと思います。以前にもコラムで書かせて頂いたラジオ波焼灼療法の当院での運用と実施した患者さんの反応についての所感を追加してみます。

まずは前回のまとめです。ラジオ波焼灼療法は変形性膝関節症に対しての治療法の一つになります。変形性膝関節症は加齢や生活環境による膝関節へのストレスが原因で膝関節の軟骨が変性して痛みを感じる疾患です。治療法としては痛み止めや湿布などによる消炎鎮痛療法を行ったり、膝関節の滑りを良くするためにヒアルロン酸の関節注射をしたり、膝関節周囲の筋力訓練や歩行訓練などのリハビリをすることで疼痛軽減を図る保存的治療があります。軟骨がすり減ってしまい骨同士がこすれて骨の出っ張り(骨棘)などの変形を認める末期の変形性膝関節症に対しては手術治療の適応になります。上記の保存的治療をしても効果が不十分であれば、手術で傷んだ骨を切り取ってインプラントを挿入する人工膝関節置換術(TKAやUKA)による手術治療を勧めるというのがラジオ波焼灼療法に出会う前の私の治療方針でした。

ラジオ波焼灼療法は保存的治療と手術治療の中間にあるようなイメージです。痛みを感じる神経を焼いてしまうことで痛みを感じにくくするという治療になります。患者さんによく訊かれることでもありますが、変形してしまった膝関節を元に戻すといったものではなく、変形した膝でも痛みを感じにくくする治療です。
具体的な治療内容としては膝の周りに3カ所ほど専用の針を刺し、針に電気を流して針の先端を80℃程度の温度にして針先から直径1cm程度の組織を焼く。痛みを感じる神経の近くに針があれば神経が焼かれて麻痺して痛みがなくなる、という仕組みになります。

開院から何例か施術させていただきましたが、所感として患者さんへの侵襲が小さい治療だなという印象です。針を3カ所刺すだけで大きな出血もなく、十分な局所麻酔をしてから神経を焼くので患者さんもあまり痛がらないです。昼休みの時間を利用して行っていますが、処置は1時間以内で終えられ、少し患者さんに休んでもらった後に自分の足で歩いて帰ってもらえています。局所麻酔で神経が麻痺している影響もあり、処置の直後は「痛みがほとんどない!」と喜んで帰宅してもらえます。「これは良い治療だ…!」と実感する瞬間です。

ここからは患者さんが気になっていそうなラジオ波焼灼療法の実際を何点か挙げて答えていきます。
Q1.処置中に痛みはありませんか?
A1.最初の局所麻酔の注射の痛みはあります。

できるだけ痛くないように25Gというかなり細い針で局所麻酔はしています。皮膚を刺す時、神経の近くに局所麻酔薬を注射する時に痛みがあると思います。その後に実際に焼灼用の太い針を刺した時はあまり痛みの訴えはありません。神経を焼く時に少し痛みの訴えはありましたが、局所麻酔の追加や点滴からの鎮痛薬で強い痛みの訴えはありませんでした。結構“痛がり”な印象の患者さんも落ち着いて処置を終えられています。

Q2.膝の痛みは良くなりますか?
A2.残念ながら痛みはゼロにはなりません。

ラジオ波焼灼療法の治療前にも患者さんに説明しますが、痛みをゼロにはできません。耐えられない痛みを10として、施術前に7や8あった痛みが1や2の痛みになる治療とお伝えしています。膝の周りの神経は13本もあり、安全に焼けて運動機能に支障をきたさないのが実際に焼く3本なので痛みをゼロにはできないのではないかと考えています。
痛みが和らぐと歩き方や筋肉の使い方も改善します。当院では処置後もリハビリや痛みが残っている方にヒアルロン酸注射といった保存的治療を継続することで高い治療効果を追求しています。「目指せ、ゼロに近い痛み!」ですね。

Q3.初診ですがとても膝が痛いです。明日にでもラジオ波焼灼療法ができますか?
A3.当院では事前にテストブロックを実施しており1週間は効果を見ます。

上でも述べましたが、膝の周りの神経は13本あり、ラジオ波焼灼療法で焼くのは3本だけです。3本の神経を焼いて痛みが取れそうか?を本当に神経を焼く前に外来で3本の神経の周りに局所麻酔を注射して一時的に神経を麻痺させて効果を確認しています。1週間後に注射がどのくらい効果があったかを訊いて、「注射してしばらくはすごく楽になったけど、その後また痛みが再燃している」となればラジオ波焼灼の効果が期待できます。
また、この治療は変形性膝関節症に対して効果が期待されるとされており、他の膝の痛みの原因がないか十分に診察してから処置を行います。

Q4.高齢で合併症が多いのに治療できますか?
A4.基本的にはできます。

ご高齢でも1時間横になってじっとできる方は治療できます。合併症が多くいろいろな薬を飲んでいる方も、局所麻酔でできる処置なので基本的には普段飲んでいる薬を止めないように治療しています。
ただし電気を使う治療なのでペースメイカーの植え込みがある方は危険なので行わないようにしています。また、過去の手術等で膝関節の周りに金属が入っている場合はやはり電気の異常が起こる可能性があり、行わないようにしています。
逆にいえば、膝がすごく痛いけど治療中の病気のせいで手術はできないと言われたとか、高齢で術後のリハビリができそうにないから手術はしたくないといった患者さんには是非勧めたい治療となっております。

Q5.費用は高いですか?
A5.保険診療でできるので比較的お手軽な値段になります。

保険が効くので患者さんの年齢や所得に応じて負担額が変わります。3割負担の方ですと最高額で45000円程度(流石に高いと感じる方も多いので費用については事前に十分に説明させて頂いております)、1割負担の方で15000円、限度額が設定されている方ですと8000円になることもありました。一度、ご自身の保険を見直して窓口で相談して頂いてもよいかと思います。

これまでの診療を振り返ってみると、外来でラジオ波焼灼療法を勧める際には結構慎重にしてきたように思われます。末期の変形性膝関節症に対してのベストアンサーは手術治療だと、半年前まで手術をしていた立場としては言わせてもらいたい気持ちもあります。変形を治せる(人工的なインプラントを使っているとしても)のは手術治療です。しかし、手術をしたくない、年齢的に難しい、術後のリハビリができそうにないといった手術加療の勧めに乗れない患者さんにはラジオ波焼灼療法はベターアンサーにはなり得ると思っています。
今のところ当院では75歳未満の元気な患者さんにはまず手術治療を勧めています。75歳以上もしくは75歳未満だけど痛みが強い、しかし仕事もあって入院して手術ができない、という方に「この治療が効かなかったら手術も考えてみてくださいね」、と説明して実施しています。幸いにも「今までより楽に歩けるようになった」と良い結果になっています。

末期の変形性膝関節症の手術治療の一歩手前のステップとして当院をご利用頂ければ幸いにございます。生活に支障が出るほどの膝の痛みにお悩みの方は、是非当院にご相談ください。「楽に歩けるようになった!」という感動のお手伝いさせていただきます。

TEL:079-236-6000
〒671-1115
姫路市広畑区末広町3-5-18
さとう整形外科

TOP