2026年8月30日
お盆を過ぎても暑いですね。自転車置き場の朝顔が毎日花をつけています。品種改良されているためか、暑さが長続きするためか、9月下旬まで花をつけ続けるイメージがあります。そろそろ秋に向けた花を植えようと準備をしています。
さて、厳密には整形外科の専門ではありませんが、外来で時々診る疾患の帯状疱疹についてお話しようと思います。
帯状疱疹はウイルスが原因で起きる病気で、神経に沿った帯状の発疹を認めます。体の片側に最初は皮膚の違和感やかゆみから始まり、ピリピリとした痛みが現れ、赤い発疹が出てきます。ウイルスは神経の節に潜伏していて、体力の低下を認めた時に暴れて症状を出すとのことです。加齢も原因となり、また高血圧や糖尿病、腎不全などの免疫機能が低下する基礎疾患によっても発症リスクが高くなるという報告があります。
帯状疱疹が発症した際の治療は抗ウイルス薬を投与し、神経の痛みを抑える薬で症状を軽減させることになります。発症早期に治療開始すれば重症化を防げますが、治療を開始するのが遅れると夜も眠れないほどの激しい痛みになることや、症状が治った後も帯状疱疹後神経痛という後遺症で強い痛みが半年以上続くこともあります。
学生時代の実習の際にこんな講義がありました。総合診療内科の先生が模擬患者と症状を提示して、学生が必要な検査などを挙げていき診断していくという講義です。少し前にNHKでやっていたドクターGという番組のような形式ですね。右胸を痛がって病院を受診した50代の男性の診断をつけるという問題でした。同じグループの優秀な内科志望の良く勉強ができるメンバーが胆嚢炎や胆管炎などの内臓の病気を疑って血液検査やエコー検査、CTや造影MRIの検査をしてみることを提案していました。指導医の先生は意地悪な笑いを浮かべながら、血液検査に大きな異常がなかったことなどを開示していきます。優秀なメンバーがどんどんマニアックな疾患の可能性を考えているのを横目に整形外科志望の私は肋骨骨折や一応、帯状疱疹も含めて皮膚の状態も確認したらどうかと苦し紛れに提案しました。指導医の先生はそこでおっという顔をして帯状疱疹が正解だったことを告げ、「細かい検査も大事だけど身体診察をおろそかにしてはいけない」と説いてその講義は終了しました。内科の先生の講義で正直イジワル問題に近いな、という感想でしたが、帯状疱疹と痛みを結び付けて覚えるエピソードとなりました。
帯状疱疹にはワクチンがあり、基本的には自費負担となります。姫路市では定期摂取の助成金が出る制度があります。65歳以上の方で今年が対象となっている方(市から助成金制度についての通知があった方)は当院でご相談ください。ワクチンを取り寄せる対応となるため、相談された当日に摂取は難しいので、窓口で予約を取ってワクチン接種のために受診していただく形を取らせていただきます。ご希望の方はご相談ください。
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さとう整形外科